アレルギー反応は、花粉症や食物アレルギー、皮膚のかゆみなど、私たちの身近なところで起こります。
アレルギーは体質だけでなく、生活環境や免疫の働きが複雑に関わって起こる反応であり、正しい知識を持つことで症状の悪化を防ぎ、適切な対処につなげることができます。
ここでは、アレルギー反応が起こる仕組みから、症状の特徴、原因物質の考え方を分かりやすく解説します。
▼ アレルギー科とは
アレルギーは特定の部位だけに起こるものではなく、皮膚、鼻、目、呼吸器、消化管など全身に症状が現れるため、内科・皮膚科・耳鼻咽喉科・小児科など、他の診療科と診療領域が重なることも少なくありません。
アレルギー科では、症状の現れ方や経過、生活環境などを踏まえてアレルギー反応全体を総合的に評価する役割を担います。
原因物質の特定や、症状を繰り返さないための対策を考えることがアレルギー科診療の大きな目的です。
医療機関で定められている科はそれぞれ34種類です。
| アレルギー科 | 外科 | こう門科 | 小児科 | リウマチ科 |
| リハビリ科 | 胃腸科 | 眼科 | 気管食道科 | 形成外科 |
| 呼吸器科 | 呼吸器外科 | 産科及び婦人科 | 産婦人科 | 耳鼻いんこう科 |
| 循環器科 | 小児科外科 | 小児外科 | 消化器科 | 心臓血管外科 |
| 心療内科 | 神経科 | 神経内科 | 性病科 | 整形外科 |
| 精神科 | 内科 | 脳神経外科 | 泌尿器科 | 皮膚科 |
| 皮膚泌尿器科 | 美容外科 | 放射線科 | 麻酔科 |
アレルギー科は皮膚科、耳鼻科、内科、小児科と併記される場合があるため、症状によって診察してもらう医院を選択してください。
▼ Ⅰ型〜Ⅳ型アレルギー
アレルギー反応は免疫の仕組みによってⅠ型からⅣ型に分類されます。

花粉症や食物アレルギー、じんましんなど多くの人が経験するものはⅠ型アレルギーにあたり、その他にも自己免疫や接触皮膚炎など、反応の仕組みが異なるタイプが存在します。
▼ アレルギーで現れる主な症状
アレルギー反応は、原因物質(アレルゲン)が体内に入ったとき、免疫が過剰に反応することで起こります。
症状は特定の部位だけに現れることもあれば、複数の部位に同時に出ることもあり、個人差が大きいのが特徴です。
ここでは、アレルギーでよく見られる代表的な症状を部位別に紹介します。
皮膚に現れる症状
皮膚はアレルギー症状が出やすい部位のひとつです。
- かゆみ
- 赤み、発疹
- じんましん
- 湿疹
- 皮膚の乾燥やただれ
アトピー性皮膚炎や接触性皮膚炎、食物アレルギーなどで見られることが多く、繰り返すかゆみや湿疹が続く場合は早めの受診が勧められます。
鼻・喉に現れる症状
花粉症や通年性アレルギー性鼻炎でよく見られる症状です。
- くしゃみ
- 水のような鼻水
- 鼻づまり
- 喉の違和感やかゆみ
風邪と似ていますが、発熱を伴わず、特定の季節や環境で繰り返す場合はアレルギーが疑われます。
目に現れる症状
アレルギー性結膜炎などで起こります。
- 目のかゆみ
- 充血
- 涙が出る
- 目やに
鼻の症状と同時に現れることも多く、花粉症の代表的な症状のひとつです。
呼吸器に現れる症状
気管支喘息などに関連する症状です。
- 咳が続く
- 息苦しさ
- ゼーゼー、ヒューヒューという音
- 夜間や運動時に悪化する咳
これらの症状がある場合は、呼吸器系のアレルギー疾患の可能性も考えられます。
消化器に現れる症状
主に食物アレルギーで見られます。
- 腹痛
- 下痢
- 吐き気・嘔吐
- 食後すぐに体調が悪くなる
軽い症状で済むこともありますが、急激に症状が出る場合は注意が必要です。
全身に及ぶ重い症状(アナフィラキシー)
まれですが、命に関わる重篤な反応です。
- 呼吸が苦しい
- 急激な血圧低下
- 意識障害
- 全身のじんましん
このような症状が現れた場合は、速やかに救急受診が必要です。
アレルギーは、皮膚・鼻・目・呼吸器など複数の症状が同時に現れることも多い疾患です。
原因がはっきりしない、症状が長引く、年々悪化している場合は、自己判断せず医療機関へ相談しましょう。
▼ 原因物質(アレルゲン)を知ることが大切
アレルギー対策で最も重要なのは、自分がどの原因物質(アレルゲン)に反応しているのかを知ることです。
アレルギーは体質だけでなく、日常生活の中で繰り返し接触する物質によって症状が悪化することが多く、原因を把握することで症状の予防やコントロールがしやすくなります。
アレルゲンにはさまざまな種類があり、代表的なものには以下があります。
- 食物由来:卵、乳製品、小麦、ナッツ類、甲殻類など
- 吸入性アレルゲン:花粉(スギ・ヒノキなど)、ダニ、ハウスダスト
- 動物由来:犬や猫の毛・フケ
- 金属:アクセサリーや歯科金属
- 薬剤:解熱鎮痛薬、抗菌薬など
- 化学物質:洗剤、化粧品、香料、柔軟剤など
すべてのアレルゲンを事前に調べる必要はありませんが、症状が出るタイミングや環境、食事内容を振り返ることは、原因を推測する大きな手がかりになります。原因が分かれば、必要以上に避けるべきものを増やさず、適切な対策につなげることができます。
アレルギー症状が気になる場合や原因が分からず不安なときは、症状に応じた診療科やアレルギー科に相談し、専門的な判断を受けるようにしましょう。

























































