主要な脳神経の役割 - 感覚、運動、自律神経など

更新日2023.07.19

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脳神経における主な診療科

頭痛やめまい、痺れ、震え、無痛のような脳や脊髄の神経系の病気を診療します。
「神経内科」「精神科」「神経科」「精神神経科」はどれも同じものです。

脳神経は人体の神経系において最も重要な場所と言えます。血液を体内に循環させる働きをするのが心臓であるならば、人体の動きに関わりがあるものが脳神経になります。
神経系の中には中枢神経と末梢神経があります。

  • 中枢神経
     脳と脊髄にある多くの神経細胞が集まり、形成されている領域のこと
  • 末梢神経
     体のありとあらゆる場所に存在する細い神経繊維のこと

また脳神経は筋疾患にも影響を及ぼします。
内科学と精神医学の両面から発展し、同領域を外科学分野では脳神経外科学で取り扱い、小児の脳、神経、筋疾患のてんかんや発達障害は小児神経学で取り扱われている場合があります。

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▼脳神経に支障のある症状

全ての病状、症状が脳神経外科や神経内科などで診療されるものではありませんが、概ね神経系に該当しますのでまずは初期相談を受けると良いでしょう。

◆よくある症状

熱もないのにめまいがしたり、ふらふらする
手の痺れが治まらない、痙攣したり震えたりする
頭痛が治まらない、常に頭が痛い
まっすぐ歩けない、平衡感覚に異常がある、転びやすい
今言ったことが思い出せない、物忘れがひどい
動こうと思っても、すぐに行動できない
物に触れているのに、感触が鈍い
常に茫然としがちで、意欲的に行動できない
暑くもないのに、不安などで発汗してしまう
景色が歪んで見えたり、物が二重に見える
ろれつが回らない、話そうにも言葉が出ない
味がしないなどの味覚障害

◆原因となる病気

アルツハイマー病 脊髄性筋萎縮症
筋萎縮性側索硬化症 脊髄小脳萎縮症
他系統萎縮症 神経ベーチェット病
重症筋無力症 頚部脊椎症
ハンチントン病 多発性硬化症
パーキンソン病 多発性筋炎
てんかん 脳卒中
進行性核上性麻痺 頭痛

など。
一般的に使われる慢性頭痛も病気です。痛みを我慢せずに医院の先生に相談しましょう。

▼頭痛の危険性

多くの人が抱えている問題のなかに頭痛があります。頭痛はストレスや風邪などの体調不良などにより症状が出やすい病気です。
この頭痛ですが、軽く見ていると死に至る危険な病気であることを認識しましょう。頭痛が原因で次のような疾患を招く可能性があります。

  • くも膜下出血
  • 脳の表面に覆われている膜のひとつである「くも膜」の下に出血が生じ、脳脊髄液中に血液が混入した状態のこと

  • 髄膜炎
  • 脳や脊髄を覆う膜に炎症が起きた状態のこと

  • 脳梗塞
  • 脳の血管が何らかの原因で閉塞してしまい、脳組織が壊死してしまう状態

  • 脳出血
  • 脳内で血管が切れてしまい、頭蓋内出血してしまう状態

  • 脳腫瘍
  • 脳内にあるあらゆる組織から発生する腫瘍のこと

  • 慢性硬膜下血腫
  • 頭蓋骨の下にある脳に覆われている硬膜と脳との隙間に血腫ができてしまう病気