急性腎不全(きゅうせいじんふぜん)|用語集

医療に関する業界の専門用語等、意味をわかりやすいように解説した用語集・辞典です。内科・小児科等の病院に関する用語について紹介しています。ご自由にお役立て下さい。

急性腎不全(きゅうせいじんふぜん)

腎臓病が進行して腎臓の働きが弱くなると腎不全といわれる状態になります。
腎不全には、急激に腎臓の機能が低下する急性腎不全と、数か月から数十年の長い年月をかけて腎臓の働きがゆっくりと悪くなる慢性腎不全があります。
「急性腎不全」は、入院して適切な治療を行って腎臓の機能を悪化させた原因を取り除くことができれば、腎臓の機能が回復する可能性があります。
「慢性腎不全」は、腎不全の進行に伴って腎臓の機能が徐々に失われ、失われた腎機能が回復する見込みはほとんどありません。

【急性腎不全の原因】
原因は、障害された部位によって腎前性(じんぜんせい)、腎性、腎後性(じんごせい)に分けられます。

腎前性(55〜60%)
腎臓自体に障害はなく、循環血流量が低下するために起こります。つまり尿を作る原料である血液の、腎臓への供給が不足して腎不全になった状態です。
原因 出血や下痢などによる循環血漿量の減少、心筋梗塞などによる重症の心機能低下、敗血症などによる末梢血管障害、両側腎動脈狭窄など、腎臓以外の臓器障害など
腎性(35〜40%)
腎臓自体が障害されたために起こる急性腎不全です。
原因 腎臓自身の病気、薬物、その他の病気の代謝産物による閉塞や、その物質の腎毒性など
腎後性(5%以下)
腎臓でつくられた尿を体外へ排泄するための経路(尿管、膀胱、尿道など)が閉塞したために発症する急性腎不全です。
原因 通常は、他臓器の腫瘍の後腹膜への転移や、泌尿器科的な病気が原因となります。

 

【急性腎不全の症状】
通常、尿の出が悪くなったり(乏尿)、あるいは全く出なくなったり(無尿)します。

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