腎機能検査(eGFR)|用語集

医療に関する業界の専門用語等、意味をわかりやすいように解説した用語集・辞典です。内科・小児科等の病院に関する用語について紹介しています。ご自由にお役立て下さい。

腎機能検査(eGFR)

腎臓は糸球体で血液をこし出して尿へ老廃物を捨て、体内を清浄に保つ「濾過器」のような臓器です。腎臓の機能は、「老廃物を濾過する力」で評価しますが、それを直接測定することは簡単でないために、さまざまな評価方法を用います。

【血清クレアチニンとは】
クレアチニン(Creatinine:Cr)は、筋肉で作られる老廃物の一つで、そのほとんどが腎臓の糸球体から排泄されます。そのため、血液中のクレアチニンの増加は、糸球体の濾過機能が低下していることを意味します。ただし、筋肉が多い人は高めに、筋肉が少ない人は低めになるために、これだけでは正確性に乏しい検査です。
当院での基準値は男性1.1mg/dl以下、女性0.8mg/dl以下であり、これ以上の場合は、腎機能の異常が存在することがわかります。

【検査結果に出てくる“eGFR”とは】
正確に糸球体の濾過機能を測定するためには、クリアランス検査というものが必要です。
クレアチニンやイヌリンという物質がある一定時間の尿の中にどのくらい排泄され、どのくらい血液の中に残っているかを測定して、濾過機能を評価するものです。正確性は高いのですが、24時間もしくは2時間の尿を溜める必要があり、簡単にはできない検査です。
そこで、多くの人のクリアランス検査の結果を利用して作られたのが、eGFR(推算糸球体濾過値(estimated glemerular filtration rate)というものです。これは、血清クレアチニン値、年齢、性別から推算するもので、多くの医療施設で腎臓の機能を表す値として最も多く使用されています。
【eGFRの計算式】194×血清Cr-1.094×年齢-0.287(女性の場合は×0.739)
eGFRを計算してみよう! Crは健診でも測定することがあるので、健診結果にあれば是非計算してみましょう。

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