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タイトル:ペインクリニック内科とは
ペインクリニック内科とは
「ペイン(pain)」は、日本語で“痛み”の意味。
頭痛や腰痛、神経痛、関節痛、それ以外にも肩、首、足、顔の痛みなど、全身の痛みやしびれを治療する診療科です。

痛みや精神的ストレスは食欲や免疫力の低下、うつ状態などを引き起こし、体調を崩しやすくしたり、かぜをひきやすくするなど、それ自体が内科的な異常を引き起こすことがあります。
また、逆に内科的な疾患により痛みを生じたり、痛みが増悪することもあります。
特に基礎疾患として高血圧や糖尿病といった生活習慣病をはじめ、狭心症、慢性胃炎などの疾患がある場合は注意が必要です。
このように痛みと内科的な異常とはお互いに影響しあって問題を大きくしてしまう可能性があるのです。

【ペインクリニック内科に関するコンテンツ】
▼ペインクリニックで治療できる疾患
頭痛 片頭痛、慢性頭痛
顔面痛 三叉神経痛、神経麻痺、舌痛症
肩痛 肩コリ、四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)、肩関節症
首から肩・腕にかけての痛み 頸椎椎間板ヘルニア、頸椎症、頸肩腕症候群
背中、胸の痛み 肋間神経痛
腰から足にかけての痛み 腰椎椎間板ヘルニア、ぎっくり腰、変形性せきつい症、腰部脊椎管狭窄症、変形性膝関節症
全身の痛み・病気 帯状疱疹後神経痛、自律神経失調症
▼頭痛について
慢性頭痛 片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛などに分けられる、慢性頭痛。日常的に起こる頭痛で、ひどい場合は、意識障害や高熱、嘔吐、しびれを伴うことも。 脳の出血や梗塞、脳動脈瘤の破裂などが起きている可能性もあるので、注意が必要です。
片頭痛 当院で最も多い頭痛の症状です。 片頭痛には頭の片側に起こり、ズキズキと、反復的に起こる「拍動性頭痛」と呼ばれるもの、あるいは発作前や発作中、吐き気やおう吐、下痢、光過敏など、さまざまな症状を伴うこともあります。
緊張性頭痛 頭が締めつけられているような痛み。後頭部や頭の両側に痛みが生じます。 肩こりや精神的、身体的ストレスなどが誘因となって起きやすい頭痛です。
群発頭痛 男性に多い血管性頭痛。拍動性、灼熱性のある痛みで、1日数回、数週間にわたって発症します。 アルコール摂取によって誘発されることも。
▼顔面痛について
三叉神経痛 三叉神経は痛みを感じ取り脳へと伝える知覚神経で、脳幹部から神経が左右に1本ずつ出ており、それぞれの神経が額、頬、顎の3つへ分かれています。 この三叉神経に何らかの異常が発生して起こる、発作的な激しい痛みが三叉神経痛です。
この症状は多くの場合、顔の左右どちらかに表れ、顔にそっと触れたり、風が当たるなどほんのわずかな刺激だけでも強烈な痛みを感じることがあります。
1番大きな特徴としては、発作性の激痛で1回の発作は5〜20秒、長い場合だと2分程度痛みがありますが、発作が終われば痛みはなく通常通り過ごすことができます。
顔面神経麻痺 顔面神経麻痺は、顔面神経によって支配されている顔面筋の運動麻痺です。急性あるいは亜急性に発症します。原因疾患が明らかな症候性顔面麻痺と、明らかな原因が不明な特発性顔面神経麻痺(ベル麻痺)とに分けられます。
原因疾患として多いのは、ヘルペスウイルス感染症で、典型的には口唇ヘルペスを以前患った方が突然の顔面神経麻痺で発症します。ほかには腫瘍や代謝疾患が原因となる場合もあります。
舌痛症 舌痛症は舌の先にやけどしたようなヒリヒリとした痛みを感じます。舌をはじめとする口の中を検査しても舌の痛みの原因が見つからず、軟膏やビタミン剤を使用しても回復しない場合、舌痛症の可能性があります。
また舌痛症の原因には心因性のものとそれ以外のものがあります。更年期をむかえる40〜50代の女性の方が発症することが多く、疲労や栄養不足、ホルモンバランスの変化による自律神経の乱れなどが原因としてあげられます。
▼肩痛について
肩コリ 肩こりの原因にはさまざまなものがありますが、基本となっているのは筋肉の緊張です。筋肉が緊張することにより、血行が悪くなり、乳酸などの老廃物もスムーズに流れることができず、さらに疲労物質がたまるという悪循環を繰り返します。また、末梢神経に傷があると痛みでさらに筋肉が緊張するという場合もあります。
さらに、今テレビなどで話題にもなっている「ストレートネック」なども原因として考えられ、レントゲン撮影などによって判別することができます。
四十肩・五十肩
(肩関節周囲炎)
中高年になると四十肩や五十肩で腕があがらないということをよく聞きます。四十肩や五十肩は「肩関節周囲炎」と呼ばれる疾患のことで肩こりと同様に肩に起こる症状ですが、その違いは原因にあります。
肩こりは筋肉の血行が悪くなることで引き起こされる症状ですが、四十肩・五十肩は肩の炎症によって起こる症状です。
▼首から肩・腕にかけての痛みについて
頸椎椎間板ヘルニア 首の脊髄が中にある頚椎という骨に椎間板があります。椎間板が壊れることで脊髄や神経が圧迫されて痛みなどの症状がでるものが頚椎椎間板ヘルニアです。
症状としては首の痛みや肩こり、背中の痛みなど首周辺のものから、手のしびれや腕の痛みなどがあります。また症状が重くなると、物を落としやすくなるなど手足への影響も出てきます。そのほかにも、頭痛やめまい、吐き気などの症状が起こることもあります。
頸椎症 頚椎症は首の背骨側にある頚椎と呼ばれる骨や背骨の間に存在する椎間板に痛みが出る症状です。原因としては加齢や外傷などによって頚椎や椎間板に変形が生じ、中にある神経が圧迫されることで起こります。症状としては頸部の痛みや腕の痛み、しびれ、胸の痛みなどがあります。
頸肩腕症候群 頚肩腕症候群は首や肩、腕に症状が表れる病気です。パソコンを長時間使用する方やスーパーでレジ打ちをする方など手作業の多い方が発症しやすいという特徴があります。
症状としては肩こり、背中のこり、手や指のしびれ、頭痛やめまいなどの不快感があります。その症状から肩こりと勘違いして放置する方もいます。しかし、重症化してからでは治療が長引くこともありますので早めに当院へご相談ください。
▼背中、胸の痛みについて
肋間神経痛 肋間神経は肋骨の下を通っている神経でこの神経が圧迫や刺激を受けて背中や体の側面に激痛が走る症状を肋間神経痛といいます。
肋間神経痛の原因としては2種類あり、軽度の場合は日常生活のなかで感じるストレスが原因とされています。また症状が重い場合だと内蔵の病気や骨粗鬆症などが原因で発症することがあります。
▼腰から足にかけての痛みについて
腰椎椎間板ヘルニア 腰の痛みに加え、歩行時に足のしびれや歩きにくさ、荷物を持ち上げた際にお尻から足に痛みが出るなどの症状が出たら腰椎椎間板ヘルニアの可能性があります。
腰椎は上半身を支えている骨の中でも最も大きな荷重を受けている骨です。それと同時に可動性が高いので椎間板の障害を起こしやすい場所でもあります。椎間板ヘルニアはこの椎間板に亀裂が入り、椎間板の一部が飛び出し、神経を圧迫することで痛みが出るようになります。
この症状は年齢に関係なく、若くても発症する可能性があります。
ぎっくり腰 重いものを持ち上げた時や急に運動をした時など姿勢を変えたはずみに起こることが多いぎっくり腰は身近な腰痛とも言えるでしょう。
痛みの原因は急な運動・動作に筋肉が耐えられず、腰の肉離れや腰椎ねんざを起こすことで発症する症状です。特に運動不足の方や筋力が低下している方に起こりやすくなります。
変形性せきつい症 変形性せきつい症は加齢により発症することが多い症状です。軽症の場合、無症状だということもあります。
しかし、脊椎の変形が進むと椎間板も変性するようになり、慢性の痛みが出てくるようになります。
腰部脊椎管狭窄症 この症状の特徴として長い時間歩くことはできないが、しばらく休むと歩くことが出来るようになるという症状があります。腰椎の中には神経が入っていますが、この神経の通り道である脊柱管が狭くなることで神経が圧迫されて痛みがでる症状です。
主な原因としては加齢による変化のほかに、脊柱管が狭い方や椎間関節の形が変形などがあげられます。
変形性膝関節症 中高年になってひざが痛くなるという方が多くいらっしゃいますが、その中で一番多いのが変形性膝関節症です。
この病気は加齢やひざの使いすぎにより起こります。膝関節のクッションである軟骨がすり減りったり、筋力が低下することで痛みがおこります。命に関わるものではありませんが、膝に痛みがあると歩いたり、立ったり座ったりと日常生活にも支障が出ます。
▼全身の痛み・病気について
帯状疱疹後神経痛 帯状疱疹は子どもの頃にかかった水疱瘡の帯状疱疹ウィルスが原因でおこる病気です。 帯状疱疹ウィルスは脊髄後根神経節、三叉神経節といった神経のなかで生きており普段は問題を起こしませんが、疲れがたまるなどして体力が落ちたり、精神的にストレスが強い場合にも、免疫力が落て帯状の水泡として症状がでてきます。
帯状疱疹は発症後、約3〜4週間程度で治ります。しかし、帯状疱疹ウイルスは神経を破壊し、一度、神経が破壊されると修復にはかなり長い時間がかかります。
この神経の破壊により、つらい痛みが残ることがあります。この痛みのことを帯状疱疹後神経痛といいます。
自律神経失調症 自律神経が乱れることにより痛みが出ることがあります。