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医療に関する専門用語を解説した用語辞典です。

慢性腎不全(まんせいじんふぜん)

腎臓病が進行して腎臓の働きが弱くなると腎不全といわれる状態になります。
腎不全には、急激に腎臓の機能が低下する急性腎不全と、数か月から数十年の長い年月をかけて腎臓の働きがゆっくりと悪くなる慢性腎不全があります。
「急性腎不全」は、入院して適切な治療を行って腎臓の機能を悪化させた原因を取り除くことができれば、腎臓の機能が回復する可能性があります。
「慢性腎不全」は、腎不全の進行に伴って腎臓の機能が徐々に失われ、失われた腎機能が回復する見込みはほとんどありません。

【慢性腎不全の原因】
原因は様々で、主に糸球体を傷害する慢性糸球体腎炎や糖尿病性腎症、間質を傷害する間質性腎炎、血管を傷害する高血圧などが上げられます。病状も急性腎不全とは対照的で、末期に到るまでほとんど症状が無いのが特徴です。もちろん尿も十分に作られます。しかし、末期となれば慢性透析療法が必要となります。

【慢性腎不全の症状】
腎機能の低下の程度が軽い間はほとんど症状がありませんが、腎機能がかなり低下してくると尿の量が増える(特に夜間)、目のまわりや足のむくみ、疲れやすい、食欲がない、息切れがする、皮膚がかゆいなどの症状が出てきます。