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医療に関する専門用語を解説した用語辞典です。

気管支拡張症

気管支拡張症は、気管支が非可逆的(元にもどらない)に拡張してしまう病気です。
気管支が円柱状や嚢状(のうじょう)(袋状)に拡張します。肺全体に起こる場合と、局所に起こる場合があります。拡張した部分の浄化能力は低くなり、血管も増殖するため、膿性痰(のうせいたん)や血痰(けったん)が現れます。いろいろな原因で気管支拡張は起こるため、原因となった病名が明らかな場合には、気管支拡張症よりも原因となった疾患名が病名として用いられます。
【気管支拡張症の症状】
慢性の咳せき、膿性痰が特徴です。
感染が加わると痰の量は増え、1日100ml以上になることもあります。血痰や喀血もしばしばみられます。
慢性副鼻腔炎が高い率で合併し、肺炎や膿胸、肺膿瘍などの肺感染症を合併することもあります。
【気管支拡張症の原因】

先天性 線毛不動症候群(Kartagener症候群など)、粘液分泌機能異常など。
後天性 幼児期の肺炎、気管支炎による(特にウイルス性気管支炎、肺炎 マイコプラズマ気管支炎、肺炎など)
続発性 陳旧性気管支異物など肺膿瘍、肺結核などに続発するもの。