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医療に関する専門用語を解説した用語辞典です。

腸チフス・パラチフス

腸チフス、パラチフスは、サルモネラ菌による感染症です。東南アジア、中南米、アフリカ等世界各地でまん延しており、流行が繰り返されています。国内では、昭和の初めから終戦後にかけて代表的な感染症の1つでしたが、衛生的な環境の整備の進展に伴い患者数は急激に減少しました。現在、国内で発生する患者の多くは海外での感染によるものですが、国内発生例もみられます。

【腸チフス・パラチフスの症状】
腸チフスとパラチフスの症状はほとんど同じですが、一般的にパラチフスのほうが症状が軽いといわれています。潜伏期間は7〜14日で、その後38〜39℃以上の高熱が続き、除脈、脾腫、便秘または下痢を呈しますが、時に腸出血、腸穿孔をおこすこともあります。また、最近は少数となりましたが、重症例では意識障害をきたし、無欲状顔貌、難聴をおこすことがあります。

【腸チフス・パラチフスの原因と感染経路】
病原体は、腸チフスはチフス菌(Salmonella Typhi)、パラチフスはパラチフスA菌(Salmonella Paratyphi A)です。ヒトのみに感染し、患者や保菌者の便に汚染された食品や水を摂取することによって感染(経口感染)します。