初診料について気をつけたい3つのこと

更新日2022.08.01

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※情報は平成26年のものです。最新の情報は「厚生労働省のページ」で確認できます。

病院へ行くんだけど診察料はいくらくらい持って行けばいいの?

初診料について気をつけたい3つのこと

風邪で医院にかかった場合の「実際に支払う金額」は、保険適応であれば、一般的に3,000円あれば足りると言われています。
しかし、医院によっても症状によっても値段はまちまちです。

そんな初診料について気をつけたい3つのことを、詳しく解説します!

【初診料に関するコンテンツ】
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▼病院の初診料について

はじめに、初診料とは、その病気やケガではじめて医療機関を受診したときにかかる基本料金のことです。

初診料の診療報酬点数は、基本診療料(きほんしんりょうりょう)に区分され、特別な処置をしなくても必ず請求される診療費のことになります。
基本診療料以外は、特掲診療料(とっけいしんりょうりょう)に区分されます。

初めて行った病院で支払う金額は、「基本診療料+特掲診療料」となります。

基本診療料 特掲診療料
特別な処置をしなくても必ず請求される診療費 具体的な治療内容の1つ1つの行為に ついて定められた費用です。
初診料、再診料、外来診療料、入院基本料、入院基本料等加算、特定入院料、短期滞在手術基本 指導管理、在宅医療、検査、画像診断、投薬、注射、リハビリテーション、精神科専門療法、処置、手術、麻酔、放射線治療

初診料の診療報酬点数は282点(平成26年度)と決まっています。

金額に換算すると1点10円を掛けることも決まっているので「282点×10円=2,820円」
つまり、医療保険で3割負担に該当する方は、2,820円の3割である「850円(10円未満は四捨五入)」を支払うことになります。

▼再診料について

再診料も基本診療料に区分され、初診後に再び医療機関に受診すると「再診」になります。
この再診は、診療所や病院のベット数により2つに分けられています。

  • 「再診料」…診療所や200床未満の病院 72点(720円)
  • 「外来診察料」…200床以上の病院 73点(730円)

再診料と外来診察料は何が違う

再診料と外来診察料の点数は上記の通り1点の違いですが、何が違うのでしょうか?

再診料は、外来管理加算とすべての特掲診療料が算定できますが、「外来診察料は尿検査、糞便検査、血液検査、機能検査、創傷処置、皮膚科軟膏処置、膀胱洗浄、耳処置などは外来診療料に含まれる」とされていますので、算定することができないという違いがあります。

外来管理加算とは

入院中の患者以外の患者に対して、慢性疼痛疾患管理並びに一定の検査、リハビリテーション、精神科専門療法、処置、手術、麻酔及び放射線治療を行わずに、懇切丁寧な問診と詳細な診察、説明を行った場合に算定できる加算のことになります。

再診料のみ52点(520円)が算定可能。

▼診療時間外に診察を受けると自己負担が増えます

初診でも再診でも、診療時間外は基本診療費の他に加算されますので、結果患者負担が増えることになります。

早朝6:00~8:00と夕方18:00~夜10:00までの診察は、500円が加算されます。

診療時間内の場合

  • 6歳以上 0点
  • 6歳未満 +75点(750円)
  • 夜間・早朝※1 +50点(500円)

※1 診療所のみ算定可能。早朝6:00~8:00と夕方18:00~夜10:00までの診察は夜間・早朝50点が加算されます。尚、土曜日においては正午から夜10:00までの診察は、夜間・早朝が加算されます。

ただし医療機関が午前中及び18:00以降を診療時間とする場合においてはその表示する診療時間以外の時間をもって時間外として取り扱うものとしています。

診療時間外の場合

6歳以上 時間外 +85点(850円)
休日 +250点(2,500円)
深夜 +480点(4,800円)
6歳未満 時間外 +200点(2,000円)
休日 +365点(3,650円)
深夜 +695点(6,950円)

※ 深夜料金とは、夜10時から早朝6時までの間の診察をいいます。
※休日加算の対象となる休日とは、日曜日及び国民の祝日に関する法律(昭和23年法律第178号)第3条に規定する休日をいいいます。なお、1月2日及び3日並びに12月29日、30日及び31日は、休日として取り扱われます。

▼2科目受診について

1科目通院していて、2科目目の受診を希望するような場合、つまり、内科にかかっていて新たに眼科も受診したい場合などでは、それぞれ別の日に受診するよりも、同日のほうがお金のムダをなくすことができます。

内科の再診料は、720円。同日に眼科を受診という場合は、初診料の半額1,410円ですむので、合わせて2,130円です。

2科目受診時の初診料の計算方法

初診料2,820円に以下の点数が加算されます。

2科目:1,410円加算

2科目とは、内科を受診して、同日に外科も受診するというような場合をいいます。

例)日中の診療時間内に6歳未満が内科と耳鼻科を受診した場合は、2,820円(初診料)+1,410円(2科目)+750円(6歳未満加算)=4,980円。
医療保険で3割負担に該当する方は、1,490円が自己負担分になります。

別の日にあらためて眼科を受診する場合は、初診になります!