貧血について

貧血
貧血とは
血液が薄くなった状態のこと
貧血とは

貧血はヘモグロビンあるいはヘマトクリットが減少した状態を示す言葉であり、貧血という病気があるのではありません。貧血の原因にもよりますが、鉄欠乏性貧血(てつけつぼうせいひんけつ)や赤芽球癆(せきがきゅうろう)などが病名になります。

また、めまいや立ちくらみは脳貧血と呼ばれますが、脳貧血は低血圧によるもので、貧血とは医学的に全く異なるものです。

【ヘモグロビン】

赤血球中の大部分を占めている血色素で、酸素を体内の組織に運び、かわりに二酸化炭素を受け取って肺まで運んできて放出する働きのこと

【ヘマトクリット】

血液中の赤血球の割合のこと(ヘマトクリットが多い=血球が多い=血液が濃い)

▼ 貧血の原因
貧血の原因

脳貧血は低血圧が原因ですが、貧血の原因はヘモグロビンの減少による酸素不足によるものです。

ヘマトクリット値が基準値より低く血が薄い状態や、ヘマトクリット値が基準値より高く血が濃い状態でも、めまいなどが引き起こされることがあります。

▽ヘモグロビンが原因の場合

鉄欠乏性貧血…ヘモグロビンの重要な材料である鉄分不足から貧血に陥ります
鉄芽球性貧血…鉄分があっても正常なヘモグロビンが生成できず、貧血に陥ります
サラセミア…ヘモグロビンを構成するグロビン遺伝子の異常から貧血に陥ります
赤芽球癆…難治性の疾患の一つで、正常な赤芽球が衰弱し、貧血に陥ります
低栄養…ヘモグロビンの働きに必要な鉄分が補えず、貧血に陥ります
出血…外傷や生理などにより、出血が長期にわたると鉄分が欠乏し、貧血に陥ります

▽ヘマトクリット値が低い場合

再生不良性貧血…骨髄中の造血幹細胞が減少することにより造血能力が低下し、貧血に陥ります
溶血性貧血…赤血球の異常な破壊により、不足してた赤血球の数が補えず、貧血に陥ります

▽ヘマトクリット値が高い場合

赤血球増多症に陥ります。多血症により血がサラサラではなく血栓などができやすい状態で、食生活や喫煙、ストレスが原因で貧血と似た症状が出ます。血圧に関わるため脳貧血、もしくは脳梗塞へとつながります。

血液=血球+血清

ヘマトクリットは血液中の赤血球の割合を示します。
下記は血球量の割合です。

区分 項目 基準値
血球検査 ヘマトクリット
(Ht)
男性 38.5~48.9%
女性 35.5~43.9%

※ヘモグロビンもヘマトクリットもどちらも貧血に結びつきます。どちらか片方だけが原因ということはありません。

▼ 貧血の予防策

血液の主な働きをするヘモグロビンを増やすことで、貧血に陥りにくい身体を作ることができます。具体的に鉄分を多く含むものを摂取するように心がけましょう。

【鉄分を多く含む主な食材】
貧血の予防策

・レバー(牛、豚、鶏)
・マグロやカツオ
・貝類(しじみ、アサリなど)
・煮干し
・ひじき
・納豆
・卵黄

など

鉄分は、レバー、赤身の肉、貝、魚、大豆、野菜、海藻等に多く含まれます。
レバーにはビタミンAが多く含まれていますが、過剰摂取は胎児に奇形を起こす可能性を高めるとされているため、妊娠初期の方や妊娠を計画されている方は摂り過ぎにご注意ください。

鉄分を多く含む食材だけでなく、鉄分の吸収率を上げる食材で更に効果を上げることができます。
主に鰹節やクエン酸などに多く含まれる含有アミノ酸が吸収率を高めます。他にも摂取するだけで鉄分を摂りつつ、吸収力があるパセリや小松菜、大根の葉のような葉物野菜もあります。

ここまでのことを踏まえ、和食はバランスのとれた食事であることが言えます。偏った食事をしないように心がけましょう。
どうしても摂取が難しい方は、サプリメントなどで補う方法もありますが、あくまで栄養のサポートと捉えてください。

サプリメント
▼ 貧血の症状が出てしまったら
貧血の症状が出てしまったら

まずは無理せず楽な姿勢になりましょう。横になることが良いですが、なれない場合は椅子などに腰掛け、安静にしましょう。
体を締め付けている場合は、少し緩めておくと良いでしょう。
貧血の場合は体温が下がることがあります。タオルケットや毛布、上着などで体を温めましょう。軽度の貧血であれば、しばらく安静にしていれば回復することがあります。

もし回復が見込めないようであれば、重度の貧血です。無理に体を動かさず救急車を呼び、病院へ行きましょう。

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